ダンス教室というと壁一面に貼られた大きな鏡に向かって、動きを確認しながら練習している姿が思い浮かびませんか?社交ダンスも基本的にはそんな大きな鏡の前で練習することが多く、社交ダンス教室に通うと壁一面の鏡には気分も盛り上がります。
自分の全身を写してくれることはもちろん、先生の動きを確認したり、パートナーや周りまでしっかりとチェックできる大きな鏡ですが、実は練習時には気をつけたいことも。
今回はそんな注意したいポイントをお伝えします。
なぜ鏡を見て練習するの?
社交ダンス教室では、ステップなどをひとつひとつ教わる際、先生と向かい合わせになるのではなく、教える側も教わる側も鏡の方を向いてその動作を確認します。
そうすることで左右を考えずに動くことができ、前からも後ろからもしっかりと先生の動きをチェックできますよね。
また自分のフォームも確認することができるので、この全身を写す大きな鏡というのは、とても大切なものなのです。
最近はYouTubeなどでも社交ダンスのフォームやステップなどをわかりやすく解説している動画がありますが、画面を見ながらなんとなくこうかな?と雰囲気で覚えてしまうと、のちのち苦労することにもなりかねません。
社交ダンスは自分だけが楽しく踊れれば良いのではなく、パートナーとの一体感が大切になるため、鏡で全身の細かい動作をチェックしながら覚えていくというのは、練習に重要なことになります。
鏡にはこんなデメリットも!練習で注意しておきたいポイント
ステップなどを正しく身につけるためには、鏡をしっかりとチェックすることが大切ですが、反対に鏡の前で練習するからこそ、注意したいポイントがいくつかあります。
ここではそのポイントを2つご紹介するので、しっかりとチェックしておいてくださいね。
一方向からだと平面的な動きしか確認できない
鏡を見ながら練習をすると、どうしても自分の見やすい方向に向いてしまい、動きが平面になってしまうことがあります。
社交ダンスはパートナーと回ったり、大きく体を動かしたりしながら踊るため、さまざまな角度が重要です。正面から見るとしっかりポーズが決まっているのに、少し角度をずらすと、体が重なってキレイに見えていなかった!なんてことも。
鏡ばかり見て練習してしまうと、つい鏡に合わせてしまうこともあるため、あまりとらわれず踊ることも大切です。
パートナーと踊るときにも鏡ばかり見てしまう
ひとりでの練習はもちろん、パートナーとペアで練習するときにも、鏡でフォームや動作を確認するのはとても大切。
ですが、自分の動きが気になって鏡を見すぎるのはよくありません。
鏡の前でピシッとかっこよくきまれば、とても気持ちが良いのですが、社交ダンスは個人プレイではなく、パートナーとふたりで踊るもの。お互いナルシストにならず、鏡よりもまず、すぐ側で寄り添うパートナーに意識を向けることがとても大切になります。
確かにステップやポーズはとても重要ですが、一体感が生まれるとそれに勝るものを感じることができるのも社交ダンス。2人のテンポは合っているか、動作などのバランスはどうか、パートナーは心地よく踊れているかなど、思いやりがしっかりダンスにも現れてくるのです。
デートの最中に、自分の髪型や服装が気になって、鏡ばかりチェックしているような男性は、あまりかっこいいとは言えませんよね。自分ひとりではなく、相手がいてこその社交ダンスなので、お互いが気持ちよく踊れるように、鏡よりもしっかりとお相手のことを見るように意識しましょう。
鏡は距離感を保って上手に利用しよう!
どれだけ頭ではわかっていても、教室にある壁一面の鏡はやっぱり圧巻で、つい鏡の自分に意識が向いてしまうこともあります。ですが社交ダンスを上手に踊れるようになるためには、鏡から目を離して、パートナーや空間を意識することもとても大切。
鏡に頼りすぎるのではなく、上手に距離感を保ちながら、練習を重ねるようにしてくださいね。